中研専B立花④「今日的な立花正風体」
先生が色々な誇張省略パターンを紹介してくださいました。その中でも副の誇張をテーマに配置構成しました。先生曰く、垂れる副の誇張の場合、請は気負う動きがあるといいですねとのことでした。垂れたり広がらない動きが好ましいかなと思ってアンスリウムを起こすような姿に扱いました。(副の花材や動きにもよります)
大まかな3つのポイントで動きを考えてとのアドバイスもありました。私の場合、副,真,請に気を付けて構成しました。
副はおおらかに前方にむかって動くレンギョウ、対して真から請にかけては緊張感を持たせています。真は動き少なく、真の動きに合わせて見越しは遠くに見せずやや直立に立てました。
どうしてもすべての役枝にあしらいを足したくなりますが、上段に二本ずつ使っているので控のドラセナは1枚にして余白を見せましょうと、手直しでアドバイスいただきました。数少なく効果的に。”余白の美しさ”を大切にすることが自分の中で課題となりました。
「今日的」というテーマがあるので胴にも色々と合わせてみたくなりますが、外側が色鮮やかなので胴,前置は基本通り、地味にして締めることに。
自分の中で今日的な立花正風体で気になるのが「片遣い」でした。どこまでよくて、どこまでだめなの?左右に使う方がまとまるんじゃないか?と思っていたのですが、強調したいところの世界観を大切にするためにも方遣いは有効だというお話を聞いて、なるほど奥が深い・・・(._.)
誇張省略を会得し正風体という型の中で草木のありのままの美しさを生かすことができれば素敵です。
クラスの皆さんそれぞれに誇張省略する箇所が違っていて勉強になりました。見越を前方にはたらかせる場合その奥に座を置く方がいいというのも勉強になりました。
真:レースフラワー オクロレウカ
副:れんぎょう
請:アンスリウム
控:ドラセナ
流枝:オクロレウカ
見越:ゴールデンスティック
正真,請内,胴内:ヘリコニア
胴:シャガ メリー
前置:なるこゆり
留:タマシダ(木)フリージア(草)